2014年発売の元フォーチュン500企業の幹部補佐ジョシュ・カウフマンさんの書籍です。
【たいていのことは20時間で習得できる】の内容
【たいていのことは20時間で習得できる】は、1章〜9章までで構成されています。
その前後に【まえがき】と【あとがき】とかいろいろあります。
思っていたより分厚い書籍ですが、そのほとんどが読む必要がないと思っています。
4〜9章は読む必要ないと思います。
なぜなら、
4章:ヨガ
5章:プログラミング
6章:タッチタイピング
7章:囲碁
8章:ウクレレ
9章:ウインドサーフィン
これらの章は、ヨガを短時間で習得するために実践した手法とかではなくヨガの説明だからです。
僕はヨガやプログラミングには興味がありますが、そもそもヨガやプログラミングについて知りたければヨガやプログラミングの書籍を購入します。
Amazonの評価が高いのでなんとも言えませんが、個人的には結構ビミョーな書籍です。
ちなみに4章までは70ページ。。。
この70ページを読めば十分かと思います。
まえがき:本書を手に取られたみなさんへ
タイトルで【たいていのことは20時間で習得できる】と書いてありますが、何をもって20時間なのか?
どんなスキルにも、私が”イライラの壁”と呼ぶものがある。まだスキルがおそろしく低く、それが自分でも痛いほどよくわかっている時期だ。
【たいていのことは20時間で習得できる】P1
この著者の言う”イライラの壁”を超えるのに20時間が必要とのこと
ぼくの経験では、イライラの壁を超えるには、およそ20時間の練習が必要だ。これは挑戦することについて知識ゼロの状態から、明らかにうまいと言える段階まで到達するのにかかる時間だ。
【たいていのことは20時間で習得できる】P2
また、【20時間の法則】を利用すれば、1日90分以上努力する必要はないといっています。
1章:自己紹介 ー ぼくが学習中毒になったわけ
何かのスキルをプロ並みに習得しようとすると1万時間の練習(学習)時間が必要である。
ってのはなんとなく聞いたことがあると思います。
それは事実だと思いますが、本書では1万時間の法則について、
1万時間 = 超プロ(ゴルフで言えばタイガーウッズと戦えるくらいのレベル)
20時間 = 上手いアマチュア(ゴルフで言えば地元のコンペで優勝する程度)
「あの人、けっこうゴルフ上手いで」
と呼ばれるレベルには20時間あれば到達できるとのこと。
ゴルフ経験者の僕としては20時間ではそのレベルに達することは無理だと思いますが、この書籍の内容を取り入れて、ゴルフのスキルアップするか試してみたいですね。
また、当ブログでは30日間チャレンジというのをやっていますがそれにも取り入れたい。
結果が出ればこのブログで掲げている目標や30日間チャレンジにも応用したいと思います。
本書では、
【20時間の法則】 = 【超速スキル獲得法】
と定義しています。
超速スキル獲得法のプロセスは以下の通り
- [分解]スキルをできるだけ小さな「サブスキル」に分解する
- [学習]賢く練習できるように、また練習中に自己修正ができるように、個々のサブスキルについて十分な知識を得る
- [除去]練習の邪魔になる、物理的、精神的、感情的障害を取り除く
- [練習]特に重要なサブスキルを少なくとも20時間練習する
超速スキル獲得法のプロセスに2度も【サブスキル】と言う言葉が登場します。
大事そうな概念ですが、【サブスキル】とはなんでしょうか??
2章:超速スキル獲得法10のルール
【サブスキル】とは
たとえばゴルフをプレイするというのも、様々な部品の集まったスキルだ。正しいクラブを選び、ティからボールを打ち、バンカーから出し、パッティングを決める、などなど。スキルを十分小さく分解すれば、最も重要と思われるサブスキルを特定するのもずっと楽しくなる。
【たいていのことは20時間で習得できる】P35
要は、習得したいスキルを細かく分解したものをサブスキルと言うようです。
どんな目標でも細かく分解し、サブスキルを明確にし、20時間で取り組むべきこと、取り組まなくても良い事を明確にすれば最短距離で
「あの人、けっこうゴルフ上手いで」
というレベルになれるとのこと。
- 魅力的なプロジェクトを選ぶ
- 一時に一つのスキルにエネルギーを集中する
- 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
- スキルをサブスキルに分解する
- 重要なツールを手に入れる
- 練習の障害を取り除く
- 練習時間を確保する
- すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる
- 時計のそばで一気に練習する
- 量と早さを重視する
3章:効果的学習のための10の基本ルール
- スキルとそれに関連したトピックについて調べる
- わからなくてもやってみる
- 心的モデルと心的フックを知る
- 望んでいることの「逆」を想像する
- 実際にやっている人の話を聞いて予想を立てる
- 環境から気が散る要素を取り除く
- 覚えるために間隔をあけて反復と強化をする
- チェックリストとルーティーンを設ける
- 予測を立て、検証する
- 自分の生物学的欲求を大切にする
科学的に見ると最適な学習サイクルは約90分。
90分以上続けて学習することはお勧めできないとのこと。
このルールは、時計のそばで練習するというルールと非常にうまくかみ合う。練習やリサーチを始める前に、タイマーを60〜90分にセットしておき、忘れずに休憩を取るようにしよう。
必要なら休憩をはさみ、練習時間をもっと細かい単位に区切ってもいい。20分練習して10分休憩、また20分練習して10分休む、といった具合に。【たいていのことは20時間で習得できる】P65
僕は集中すると何時間も作業をすることができます。
その日は疲れも無く、むしろ爽快なので時間を区切ると言う学習法、作業法は否定的でした。
でも、何をしたわけでもなく体が重い、ダルい日がよくあります。
「これは集中しまくった日のしわ寄せがきているのではないか??」
と最近は考えるようになりました。
時間を区切る学習法を取り入れ原因不明の疲れが解消されるか試してみたいです。
4章:ヨガ
ヨガ自体に興味があるのでさらっと読んでみました。
って言うか……
「ヨガのこと知りたかったらヨガの本買うし!!!」
ってことなんですよ……
5章:プログラミング
プログラミング自体は少しかじっているので書いてある事の意味はわかりますが……
「そんなことが知りたくてこの書籍を手にしたわけではありません!」
ってことなんですよ……
6章:タッチタイピング
読んでないのでわかりません。
7章:囲碁
読んでないのでわかりません。
8章:ウクレレ
読んでないのでわかりません。
9章:ウインドサーフィン
読んでないのでわかりません。
【たいていのことは20時間で習得できる】まとめ
タッチタイピング以降の章はまったく興味のないので読む気になれませんでした。
まぁ、これらの章の役割は
「俺の体験からヒントを得てよ!」
ってことだとは思いますが……退屈で読む気になれません。。。
ただ、4章までに書かれている自体は試す価値があると思います。
「買って損した、金返せ!」
とまでは言いませんが、知人にはお勧めしない書籍です。
「中古で300円くらいで売ってたら買えば?」
「図書館に置いてあったら読んでみたら?」
程度の書籍かと。。