2012年発売の哲学者小川仁志さんの哲学入門書です。
哲学というと難しいイメージを持たれるかもしれませんが、心配はいりません。
哲学知識ほぼ0の高卒(しかも普通科)な83-Dでも楽しく読めましたから。
「思考のツールとして哲学を使ってみてはいかが??」
そんな感じの書籍です。
【7日間で突然頭がよくなる本】の内容
【7日間で突然頭がよくなる本】の構成は、1日目〜7日目とあります。
その前後にまえがきと演習問題があります。
1日1章ごと読んでいくと7日目に頭が良くなっているって感じです。
前書きでは、
「私は対して頭が良くなかったけど哲学学んで変わったんですよ!だから、誰でも哲学の力でそこそこ頭が良くなれますよ!」
的なことが書かれています。
ちなみに【7日間で突然頭がよくなる本】での頭が良いの定義は
私のいう「頭がよい」とは、物事の本質をつかめる人のことです。会議でも授業でも、いったいいま何が問題になっているのか、何の議論をしているのか、それがきちんとわかることが、本質をつかむということです。
【7日間で突然頭がよくなる本】P4
です。
1日目:社会の事を知らないと物事の本質が見えない
1日目は社会の事を知る事が目的です。
社会を知る = 新聞を読む、ニュースを見る
と思うかもしれませんがそれだけではありません。
新聞、ニュースを見たところで最低限の教養がないと意味がわからないと思います。
その最低限の教養を身につける大切さ、方法などが記されています。
2日目:頭がよくなるためのボキャブラリーを増やそう
2日目は哲学の知識をつけることが目的です。
哲学 = 難しい
と構えてしまうかもしれませんが、さらっと読めますので安心して下さい。
構造主義とかイデアとかメタファーとか聞いたことがあるようなないような用語を解説してくれます。
哲学概念の種類や考え方をサラっと教えてくれます。
サラっと読めば大丈夫です。無理に暗記する必要もありません。3日目でじっくりやりますから。
3日目:頭がよくなるための論理パターンベスト10
3日目は哲学の論理パターンを使いこなすことが目的です。
2日目に学んだ哲学概念の重要なものを掘り下げて日常的に使えるようにします。
目から鱗が落ちまくります。
4日目:まず100通りの物の見方で頭をほぐそう
4日目は物の見方を変えることが目的です。
物事を多角的に見て、本質をつかみます。
本書の例では、リンゴを多角的にとらえています。
リンゴと言えばあなたは何を思い浮かべますか??
果物、植物、赤い、Apple、スティーブジョブズetc……
まぁこんな感じのことを思い浮かべると思います。
これは正しいです。でもこれは常識の範囲です。
よく
「常識を疑え!!」
なんてことを聞くと思います。
例えばリンゴなら果物だと決めつけていますが、これを肉だと捉えるとか、宇宙人のウンコだと捉えるとか。それくらいやらないと、頭はほぐれません。
【7日間で突然頭がよくなる本】P113
これくらいすると常識から外れます。新しい何かが見えてくるかもしれません。
この章では頭をほぐす方法、常識を疑う具体的な方法をわかりやすく解説してくれます。
5日目:言葉の家族、仲間、敵を探そう
5日目は言葉の意味をふくらませることが目的です。
4日目までのワークをしっかりやったなら、かなり頭がほぐれています。
リンゴひとつを見てもいろんな言葉、感覚、感情、イメージ等々が出てくると思います。
それらのものを仲間とか敵とかカテゴリー分けし整理していきます。
6日目:論理的に話せない人へのとっておきのアドバイス
6日目は言葉を論理的に整理することが目的です。
今までの章で学んだ哲学概念などをつかって情報を整理します。
整理した情報をうまく表現する方法を学びます。
話している途中で何を言いたいかわからなくなる。
書いている途中で何が言いたかったかわからなくなる。←俺
そんな人のための章です。
7日目:一言でキャッチーに表現するためのコツ
7日目は一言でキャッチーに表現するのが目的です。
哲学者の名言で
「○○とは△△である」
みたいながありますよね?
それを作ります。
自分なりの
「○○とは△△である」
を作って、
「は??それってどう言うこと??」
と聞かれてもしっかり説明できるようになるので安心してください。
【7日間で突然頭がよくなる本】まとめ
色々なワークを実践しながら読み進めていく書籍です。
本を読む事より、その後が重要だと思っています。
ワークで実践した事は本を読んだあとも生き続けます。
最後に演習問題がありますので学んだ事が身に付いているか、体感する事ができるでしょう。