2010年発売の苫米地英人さんの書籍です。
少し古い書籍なので、情報の古さを感じてしまいますが、非常に読みやすい書籍です。
ブログ運営などにも触れています。
ブロガーとかウェブ系の人が解説するブログ運営論とは少し違った視点でブログについて解説されているので面白いです。
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【その検索はやめなさい】の内容
本書は、1章から5章まであります。
【その検索はやめなさい】とタイトルにありますが、検索と言うよりは【情報】について書かれた書籍です。
まずは「情報」の定義から。
例えば、私は情報についてこう定義しています。
「情報は寂しがり屋っである」その検索はやめなさいP3より
……だそうです。。
「おぉ。。何言ってるんだ、この人。。笑」
簡単に言えば、情報は情報があるところに集まるってことのようです。
一瞬、何言ってるの??と思いましたが、【その検索はやめなさい】をしっかり読めば納得できると思います。
各章について書いてあることを掘り下げてみます。
1章:情報とはなにか?
この章では、一般的に言われている【情報】についての誤解を解いてくれます。
情報がほしければ情報を発信する事。
情報を発信することの重要性、本当の意味がかかれています。
ブログについても触れています。
RASについても書かれています。
みんなが見たいと思うのは普遍性があって希少性があるものだけです。
その検索はやめなさいP24より
本書では、普遍性があり希少性もあるものを料理に例えています。
料理は全世界の人間が興味を持つ、普遍的なものです。そのうえで、その人が長年工夫してきた斬新でおいしく仕上がるレシピなら希少性もあるわけで、希少性があれば自然に人気者になるのは当たり前なのです。
その検索はやめなさいP24より
当たり前のことのようですが、腑に落ちました。
このブログも普遍性があり希少性があることを見つけ、更新していきたいです。
2章:情報をつかむ
情報収集の方法について、具体的に解説されています。
少し古いですが、
「トヨタのプリウスのブレーキが効かない!!」
ってのがアメリカでありましたよね??
あの出来ごとの真実について苫米地氏が分析されています。
新聞やテレビは必要なくipad,iphoneなどのデバイスがあれば十分との事。
検索の仕方も解説されています。
その解説の中のひとつに
【気になる単語を検索し、出てきたパラグラフの一分をそのまま検索窓に入れる】
という方法があります。
意外とおもしろくスコトーマがはずれました。
簡単なので今度やってみて下さい。
例えば、
英語勉強法で検索したとします。
で、検索結果に表示されたパラグラフを見て気になった一文をコピペする方法です。
僕は
【海外でも活躍できるほどの英会話力】
が気になったのでその文言を検索窓に入れます。
この一文は自分で考えていても一生思いつかなかったと思うので、新たな視点で検索できます。
調べたい検索結果にたどり着けないがなんて検索していいかわからないときに使えます。
3章:英語情報収集トレーニング
先ほどの章の第2章では、情報のソースは日本語だけでは不十分であることを論じています。
その流れから第3章では英語が読めることは重要と論じています。
苫米地氏の英語学習関連書籍を読んだことがある方はわかるとは思いますが、日本の義務教育で基本的に習う方法は否定されています。
英語単語 → 日本語訳
というやり方を否定しています。
英語学習するときは英語のみ、英語漬けになるのが英語上達の近道とのこと。
わからないことがあれば英英辞典でひくのが良いそうです。
「って言うか、そんなのむずかしい」
と感じると思います。(僕は感じちゃいましたね……)
実際に難しいかやってみました。
TIME、ニューズウィーク、フォーブス、ビジネスウィーク。
これらの英語サイトで挑戦するのが良いとのこと。
英語力0の僕にとてはチンプンカンプンでした。ソッコー挫折しました。笑
上記のサイトが難しければ「USニュース&ワールドレポート」が良いとのこと。
中学程度の英語力で読めます。(く……中学まじめに行ってればよかった……)
「たしかに、USニュース&ワールドレポートはなんとなくわかるな。。。」
4章:新聞はもういらない
この章では、今の新聞社のスタイルの批判、今後の新聞社の理想像を語られています。
私は新聞そのものがなくなることを期待する立場ではありません。紙の新聞がなくなることは自然の流れですが、だからといって新聞がなくなることはまったく望んでいないのです。逆に活字メディアとしては、これからさらに重要な役割を担ってもらわなければ困るのが新聞なのです。
その検索はやめなさいP121より
5章:情報に惑わされるな
この章の前半は全体の総括です。
英語が重要であるとか
情報の信憑性を疑うとか
今までの章で論じてきたことのまとめ的章です。
後半は【自我】なんて言葉も飛び出す、苫米地哲学が書かれています。
コーチング的内容もあります。
例えば、ビデオカメラで自分のゴルフを撮影してスイングのチェックをするなんてことはみなさんもわりとやっているんじゃないでしょうか。残念ですが、これは誤りです。自分のスイングを見れば見るほど、過去のスイングをさらに強化することになってしまいます。見るべきなのは、タイガー・ウッズや石川遼君のスイングなのです。
その検索はやめなさいP143より
まず、最高の見本を見て、じぶんの良いところを見る。
失敗は見なくてOK。
失敗を再生することによってもう一度体験したくらいの影響があるので注意が必要。
フムフム。。なるほど。。
【その検索はやめなさい】まとめ
あとがきにこの本の要約みたいなことが書かれています。
「ある企業の株価が急落した」「ある国とある国が戦争状態に入った」
これらのニュースは、それを聞いた時点ではただのデータでしかありません。
なぜそれが起きたのか、それによってどんな影響が予想されるのか、誰が得をしたのか?
私たちが考えなければいけないのはこちらのほうであり、それが情報収集ということになります。その検索はやめなさいP169より
そのデータに出会ったときにどう思考するか、どう行動するか。
流された情報を鵜呑みにするのではなく自分なりの視点を持って行動することが大切。
ただその【自分なり】がそもそも他人によって植え付けられたもの、間違っているものである可能性が高い。
その【自分なり】つまり自我の見つめ方なども解説されています。
搭載されている内容が古いので少し残念ですが、今でもお勧めしたい苫米地さんの書籍です。